見込客開拓の方法として電話営業を主として行っているのですが、
会社名と名前を言っただけで電話を切られてしまい、なかなか本題に行けません。
これは、会社の問題なのでしょうか?
それとも自分の問題なのでしょうか?なか打開策があれば教えて下さい。
(2011/02/11 質問者:男性・塗料メーカー1年目)
テレアポは、多くの企業が顧客へのアプローチ法として用いるベーシックな方法ですね。
まず、最初にお伝えしたいことがあります。
それは、
テレアポをしていて切られてしまうのは会社のせいでもあなたのせいでもないということです。電話をすぐ切られ続けるということはテレアポを行っていれば誰もが経験するものであり自分を責める必要は全くありません。
その上で、「アポ獲得数を増やすために行える工夫は何か」ということを
3つの観点、すなわち、「①相手、②時間、③内容」という点からお伝えします。
①電話で話すべき相手を明確にする
テレアポをしていると、ほとんどの場合、担当者以外の方が電話に出られます。
そこから、自分の話に興味を持つであろう担当者あるいは決済権者の方に
つないでいただけるかが勝負になります。いわゆる「受付突破」と呼ばれている部分ですね。
ここには色々なアイディアがありますが、
ひとつとして、近場のオフィスであれば前もって飛び込んでおくことをオススメします。
「改めてアポイントを取ってからまいりますので、ご連絡さしあげる担当者の方のお名前を教えていただけますか」と話し、担当者の名前をいただきましょう。テレアポの相手が明確になっていれば、繋がる可能性も高まり、担当者につながればすぐに切られることも減るはずです。
②電話をかける時間を工夫する
次は電話をかける時間についてです。
ご自身に当てはめていただければすぐ分かりますが、
相手が忙しい時間帯に営業電話をかけるのは効果的ではありません。
「相手が忙しくない時間に電話をかける」ことを意識しましょう。
テレアポをする場合、リストに一気に電話をかけていくことが多いですが、
一回目はまだしも、その方法を続けるのは懸命とは言えません。
なぜなら、相手の肩書き・職種・勤務条件によって、余裕のある時間帯は変わってくるからです。
例えば、中小企業の経営者であれば会社が動く前の朝早い時間帯にかけるのがオススメです。
テレアポを行う中で見えてくる、相手の余裕のある時間帯ごとにリスト分けを行い、テレアポを効率的に行うことを意識してみてください。
③テレアポで売り込むものを変える
あなたはテレアポで何を売り込んでいるでしょうか?
ここで重要なのが、「商品を売り込むのではなく、10分間の面談を売り込む」
ということです。
「弊社のサービスは御社と同じ業界の方々から多くのご支持をいただいております。10分のお時間をいただけましたら、なぜ弊社のサービスがご支持いただいているのか、そして、御社にいかにお役立ていただけるかを具体的にご理解いただけると思います。お時間をいただくとしたら、お時間は●:●と●:●ですとどちらがご都合がよろしいでしょうか」
と、アポイントを取り付けましょう。
テレアポを行ううえで忘れてはならないのが、お客様は基本的にNOと言うということです。
しかし、それを真に受ける必要は全くありません。
「自分の商品はお客様の役に立てる。会うことは決まっている」 という強い前提のもと、面談の時間を売り込み、アポイントを獲得してください。
以上、3つの観点で振り返りを行ってみて下さい。
あなたの現場での活躍を心よりお祈りします。
コラム著者:大高弘之(おおたか・ひろゆき)
1966年生まれ。上場食品商社を経て、外資系人材派遣会社アディアセントラル株式会社(現アデコ株式会社)に入社。
その後その営業力を買われ、外資系生命保険会社プルデンシャル生命保険株式会社に入社。
元MDRT会員。2002年、人材教育コンサルティング事業を手がけるアチーブメント株式会社に入社。トレーナーとして、営業力強化を中心にトレーニングを実施している。
セールススキルアップ講座体験コース⇒http://www.achievement.co.jp/ssc/
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